花と汀

FGOベディぐだ

以前に発行したの大正パロ本『花と轍』のおまけ冊子として無料配布していたものです
人物関係や小ネタなどの補足設定集と小話
設定集に本編の内容を含み、本編後の内容の小話のため、本編読後に読まれることをお勧めします


* 人物関係 *

藤丸立香
公家華族の令嬢。藤丸家の爵位は子爵。
過去に書いた大正パロ(※マーぐだ)と同一人物だったりするがあちらは武家華族の伯爵家という設定。
わるい大人には引っかからなかったが異人の男を追いかけるのは同じらしい。


ベディヴィエール
藤丸家の家令。異国の人間であるので、公的には家令とされている訳ではない家令的な存在の人。
主人の変遷はヘレナ姫→アルトリア→立香(の父)
主の危機を救えず、主の不調に気付けず、それが自分は何も守れないのだという思いに繋がった模様。
アルトリアの死後、失意のまま隠遁しようとしていたところ、日本へ行くことを勧められ来日。


嫁入りした友人
沖田さん。武家華族の令嬢。家同士の付き合いがあり、立香とは幼い頃から交流があった。
「りっちゃん」「そうちゃん」と呼び合う仲。
嫁ぎ先はたぶん織田家。カッツの方ではないノッブ。ノッブは女? いいんじゃよ細かいことはー!
武家華族同士の婚姻とあってたいへん豪勢な式をあげたらしい。


園丁の翁
モブのおじいさんと見せかけての呪腕先生である。立香が産まれる前からいる古株。
幼い立香をとても可愛がってくれた人。子煩悩のハサン。
所有宝具は妄想庭園。すごい綺麗に整えられた庭。いい仕事だ。


勲功華族の伯爵
土方さん。軍人。華族の血筋は持たないが武功で叙爵した新華族。本人は爵位に興味はない模様。
藤丸家とは沖田家を通じて知り合い、沖田さんに懐かれている。
マドレーヌを渡すくだりでの実際の台詞は「沢庵じゃないなら要らねぇ」ですが、あまりにも露骨なのでマイルドな表現にしてます。あまり意味がない。
土方さーん、沖田さんの代わりにりっちゃんのとこ行ってきてくださいよー! 手土産も付けますからー!


女中
タマさんという名前からお察しの通り玉藻の前。キャットじゃない方。
翁ほどではないがそこそこ長く藤丸にいる。
女中頭として女中を取り仕切ってる人。


新入りの女中
パライソちゃん。チヨさんと呼ばれている。
蛇信仰の神社の娘。主思いの忠義に篤い子。


貿易商の男
ギルガメッシュ。貿易商は財宝収集のついでのようなもので、これが無くとも全く困らない富豪。
立香を振り回すつもりが振り回されてしまった人。
苛烈な部分はあれどきちんと身を引く潔さも持っているため、英雄王よりも賢王寄りな感じ。


ベディヴィエールの知人
マーリン。「日本はいい。古い物と新しい物が混ざり合って、混沌としている」
ベディヴィエールを日本へ誘致した人。実は同様にギルガメッシュも誘致していたフラグメイカー。
ベディヴィエールの義手は彼が与えたもの。アガートラムではないけれど特別製の義手。


画家の女性
ダヴィンチちゃん。凄い画家。
北斎ちゃんと迷ったのですが、北斎ちゃんは報酬を貰う絵は描くけど、報酬を支払う絵は描かなそうと思ったのでこの起用に。
立香を描いた絵は物凄い反響だったにもかかわらず一瞬で姿を消したので、後に幻の作品と呼ばれることに。
日本人の幼いながらもどこか色香のある顔を描きたかったなどと供述している。


ベディヴィエールの知人
ジキル。日本へ行く際、イギリスにあるベディヴィエールの家の鍵を預かってくれてた人。
失意のまま隠遁しようとするベディヴィエールを案じていたので元気になってくれて嬉しい。
酔っ払うと性格が変わるらしい。


* その他小ネタ *

大正初~中期頃の舞台設定です。
時期は二月下旬~四月下旬(沈丁花~桜~八重桜)

浅草で見たオペラは椿姫。この頃に浅草で椿姫の公演があったかは微妙なのですが、天国と地獄よりも椿姫を見せたかった……。

イギリスへはシベリア鉄道を使うルートもありましたが、大正中期では使えない経路になるため今回は横浜~ロンドン経路の船を使っています。お高いです。移動にはだいたい一月強の時間がかかります。

海へ飛び込まなかった場合、立香が日本で軟禁されるコースに入ります。屋敷から一歩も出して貰えず、常に監視の目が入ります。
ベディヴィエールは屋敷に入れて貰えず、ひたすら頭を下げて許しを請い続けますが、一切取り合って貰えません。その様子を立香は毎日窓から見つめています。
毎日暑い屋外に立ち続けた結果、ついにベディヴィエールが倒れて帰らぬ人になり、立香が発狂して心が壊れてしまうというバッドエンドもありました。
そんな立香をギルが娶って、変わり果てた姿にとても苦い気持ちになるという誰も幸せにならない派生エンドもまた存在します。